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参考文献

 「沖縄戦  民衆の目でとらえる[戦争]」  大城将保  高文研
  「沖縄からの出発 わが心をみつめて」   岡部伊都子 講談社現代新書
  「命こそ宝 沖縄反戦の心」        阿波根昌鴻 岩波新書
  「琉球王国」                              高良倉吉    岩波新書
 「おはなし歴史風土記 沖縄県」            歴史教育者協議会 岩崎書店
 「ひめゆり部隊のさいご」                  金城和彦  偕成社


作者あとがき
 この作品は平成六年度春日部市立大増中学校文化祭において、我が三年三組が体育
館のステージを舞台として上演するために作りました。
 学校五日制に伴って問題になっている「行事の精選」の波は、本校にも押し寄せて
きています。そんな中で毎年問題の対象になっているのは、文化祭の在り方です。他
の行事と比べ、担任教師の負担は並大抵のものではなく、初めから「生徒の自主性」
の名の下にノータッチを決め込む教師が増えてきているのが現状です。そして、毎年
のように文化祭廃止の声が聞こえてきています。
  二年前、初めての学級担任として文化祭を向かえたとき、一つの選択に迫られまし
た。はたしてどこまで自分が手をかけるべきか。生徒主体の文化祭にするべきか、教
師が中心となってやるべきか。しかし今となってはおこがましい選択であったとしか
言いようがありません。しょせん教師一人がどんなに頑張ったところで、三六人の力
には及びもつかないことを知ったからです。初めての学級担任で初めての演劇。当時
の不安と言ったら、相当のものでした。台本が出来ていないうちに文化祭の朝を迎え
て、発狂寸前で夢から覚めるという夜を、何度となく経験しました。台本が無事書き
終わったら、今度は文化祭の朝になっても読み合わせが終わっていないという夢でし
た。
 毎年、「今年こそは最期の文化祭かも知れない」という思いで、最初で最後のすば
らしい発表を作り上げようと必死です。二年前は一年三組の演劇「合唱祭がなくなる
日」で、大好評でした。これ以上のクラス演劇は見たことはなかったし、これを越え
られる演劇はもうないだろう、という言葉すら聞こえてきました。しかし、その後の
学活でビデオを生徒に見せると、「もっと声を出すべきだった」とか、「セリフをつ
かえてしまって残念だ」とか、「自分はほとんどなんにもしなかったから良くなかっ
た」などという感想もありました。
 この「やぶられた台本」を執筆するにあたっては、以上のような背景があるのです。
今までの反省を生かして、クラス全員参加の台本です。そして内容は、まだ詳しく知
られていない沖縄戦についてです。この沖縄戦を史実を歪めないように取り入れるの
がまた大変な労力を費やしました。でも、その苦労話は別の機会に…。 

                               1994年9月11日  作者しるす
 



  

   第一幕(オープニング/戦争ごっこ?/反発する者たち)
   第一幕(ボスの追い打ち/動揺/戦争の理由)
   第一幕(真実を見つめて/いま、クラスが団結するとき)
   第二幕(舞台は沖縄/みんなで分け合った乾パン)
   第二幕(兵隊さんは手榴弾を/勇気ある決断/エンディング)
   参考文献、おわりに



 
 

 

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