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金子 「リーダーだってよ。ボックスの使いっぱのクセしてよ!」
志賀 「はっ、使いっぱで結構、毛だらけ猫灰だらけってな。」
古川、鈴木を先頭に伊藤、秋里がドアへ歩み寄る。
先頭の二人を押さえるようにミーハー三人組が立ちはだかる。
志賀 「先生にはみんなの意見ですって言ってあるんだ。今更それが違いましたって事に
なったら、きっと大変なことになるだろうな。また一時間のお説教のあと、文化
祭なんて中止だーっなんてことになるかもな。」
伊藤 「なっ、なんてことだ!」
秋里 「もう、だめだ…!」
佐野、ミーハー三人組に向かって、
佐野 「卑怯よ!あんた達。」
ミーハー三人組も動揺して、声を震わせながら、
平尾 「わ、わたしたちだって…、それは知らなかったわ…。」
箱森、仲間連中の顔を見回すが、みんな目を合わせない。
唯一、仁平だけと目が合う。
仁平、びくっとして、
仁平 「箱森様です…。」
箱森 「このクラスで一番えらいのは誰だ?」
仁平 「箱森様です…。」
永吉、すてばちになり、つぶやく。
永吉 「喧嘩っ早いだけのボス猿じゃん。」
箱森、キッと永吉をにらんで、近づきながら、
箱森 「百歩ゆずって俺様が力が強いだけの男としよう。(語気を強めて)その俺に
へーこら頭を下げるお前らは何者なんだよ。猿以下だ!」
しばらくの間。
秋里 「本当だ、俺たち猿以下かも知れない。」
秋里、後ろを見渡して、
秋里 「本物の猿もいるみたいだけど…。」
後ろの男子一同、猿と指摘された対象のなすりあい。
一瞬、宮口に視線が集まる。
宮口 「ち、ちがうよ、何で俺を見るんだよー!」
間を割って入るようにして、
松永 「別に良いじゃんか。こいつらは勉強するために学校に来ているんだからよ。
俺たちだってそうだよな。」
仲間、うなずく。
松永 「そのための息抜きなんだよ、文化祭なんてものは。」
佐野がゆっくりと話し出す。
佐野 「ねぇ…、戦争がどうして起こったか、知ってる?」
柬理 「なっ、なんだよ急に…。」
五十嵐 「そんな一言で答えられる分けないよ。いろんな事情があったんじゃないの。」
佐野 「そうよね、答えられないよね…。ねぇ、アメリカの人達が今でも『Remember
Pearl Harbor!』って私たち日本人を恨んでいるって知っている?」
仁平 「真珠湾の奇襲攻撃、トラトラトラか…冗談じゃないよな、俺たちはまだ生まれ
てもいなかったんだぜ。」
松永 「それに、アメリカだって、原爆を落としたんだからさ、おあいこだぜ。」
古川 「そんな…、あいこっていうの?そういうのって…。」
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