打ち上げカプセルの出口で待ちかまえて。
ト
船長からのメッセージです。
地球ともお別れです。
窓の外をのぞくと、赤い地球が宇宙空間に
浮かんでいます。
ゲストが驚いた窓の外の宇宙空間は
ベランダに置かれています。
この画像は向かい側の校舎から
映したものですが、右の緑色の
パネルは去年の「アマゾン探険館」
の入り口です。 | すでに待たせてしまったら、
「大変お待たせしました。」
「宇宙船HA−L15号にようこそ。こちらは宇宙母船春一番の資料室になってお
ります。まず、船長からメッセージが届いていますので、お読み下さい。」
メッセージを指さしながら、
「本日はHA−L15号を通じまして宇宙母船春一番にご搭乗いただきまして、有
り難うございます。当宇宙船は超光速航法を利用しまして、わずか15分間で惑星
AIRに到着いたします。この15分間で、皆さんが地球環境について学び、惑星
AIRでは同じ失敗を繰り返さないことを願っております。 船長」
窓の前に案内して、
「まもなくふるさとの地球ともお別れです。どうぞみなさん、さいごのお別れをし
てください。」
一人一人見てもらってから
「私たちが生まれるずっと前、21世紀後半までは地球は青かったそうです。いま
では見る影もありません。」
人類移民計画の歴史
人類移民計画の歴史コーナーに案内して、タイトルを指さしながら、
「こちらでは私たち人類が惑星AIRへの移民をするまでの歴史を紹介していま
す。」
21世紀、地球環境悪化の道
21世紀は、まさに環境悪化へと突き進んだ100年間でした。便利さを追求し
てきた文明に歯止めはききませんでした。
地球、最期の日
22世紀に入ると、さらに環境悪化が進み、砂漠化や食糧危機により、人類にと
って最期の日が着々と近づいてきました。
人類移民計画の始動
2102年、世界各国の代表が協議し「人類移民計画」がスタートしました。そ
の中心が宇宙船HA−Lの開発でした。
火星への移民実験
ちょうどその頃、2040年から行われていた火星への移民実験が一定の成果を
あげ、希望の光が見えてきました。
超光速宇宙船HA−L11号の完成
2108年、光の速さを越えて航行できる宇宙船が誕生し、いよいよ本格的な惑
星探査の時代が到来しました。
惑星AIRの発見
銀河系内に見切りをつけた人類は、2100年代に入り、アンドロメダ星雲の探
査に乗り出し、第2の地球を発見しました。
惑星AIR開拓開始
宇宙船HA−Lも14号まで改良が進み、惑星AIRの開拓の第一歩である宇宙
ステーションの建設が始まりました。
AIRstationの完成
2130年、惑星AIRでの住居となるAIRstationの建設が完了し、
ついに民間人の移民が可能となりました。
そしてHA−L15号が旅立つ
本日、みなさんは初の民間人による移民団として、この最新宇宙船HA−L15
号で惑星AIRへと旅立ちます。
資料室説明員2がまだ来ていない場合は、
「係の者が参りますので、しばらくこの場でお待ち下さい。」
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