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メイキング オブ・春日部生命進化研究所

文化祭の構想は、約半年間をかけて進めていきます。
実際の取り組みは、夏休み前の学級総会で、テーマを決めてからスタートします。
一応民主的にテーマを決めますが、毎年担任の私の熱意に押されて、代案が出ることはありません。
それでは、夏休み中の取り組みから、完成までのサクセスストーリー(笑)のはじまりはじまりぃ……。



史上最大の肉食恐竜・ティラノザウルスの模型づくりが始まりました。
実物の1/3スケールを作るには、土台づくりが大切。
何といっても、全長3.8メートルの巨体を支える土台です。
木工室にあった角材を組み合わせ、作りました。
設計は中学生のレベルを超えているので、私が担当しました。


左の写真を見てください。
土台上に段ボールをかぶせている様子が良く分かります。
これがポイント。
中身はほとんど空洞なのです。
右の写真は、段ボールの上にわら半紙を貼り付けているところです。
木工用ボンドをたっぷりとつけ、貼ります。
紙粘土のような感じで肉付けまでできます。
木工用ボンドはバケツ一杯分は使いました。
これが豪快で、しかも感触が楽しく、担当の生徒以外でも手伝ってくれました。


牙はどう猛さを表現するための大切な部分。
歯と目だけは紙粘土を使いました。
目は模型の命。試作品をいっぱい作って、良いものを選びます。


夏休み中にここまで完成。(制作日数10日、時間にして40時間)
2学期の始業式前まで、教室に置いておきます。
目にした生徒はびっくり。
何といっても、胴体だけで生徒用机の6脚からはみ出す大きさなのだから。
模型制作の担当は、男子4人です。
その他の分担の生徒にもやる気がみなぎってくるのが分かります。


トンネルの壁づくりの始まりです。
壁はDIY店で販売している一番やすい木材(3.8メートルで250円)で枠を組み、段ボール製造会社から取り寄せた180×180cmの段ボールの板をガムテープで張り付けて作ります。
この壁は初期投資は大きくても、保管場所さえあれば何年間も使えるので安上がりです。
このアイデアは私のオリジナルアイテムの一つです。
壁の全面には、それぞれの時代の風景を描きます。
色はポスターカラー。


トンネルの一部は雰囲気を盛り上げるために、ドーム型の真っ暗空間を作ります。
カクテル光線で、雰囲気を盛り上げます。
光線の配置計画も私のオリジナルアイテムの一つ。


文化祭の展示の基本は模造紙を使った説明書き。
これだけでもクラス展示として通用するぐらい、重要なものです。
良い説明書きを行うためには、事前の資料集め・分析が大切。
原稿のチェックはグループ内で行い、最終チェックは担任がやります。
何度も何度も書き直していくうちに、思わず愚痴も出ます。
それがまた、普段の学校生活にはない、人間らしい関わり方にもつながります。
この辺の部分をこだわり続け、すばらしい取り組みをしている先生も多いです。


原稿が完成したら、いよいよ清書。
薄く鉛筆で下書きをして、青のマジックで清書。
強調したいところは赤マジックで。
図解などの説明は黒の細マジックで。
この色の配色は先輩の先生に教わりました。黒字は沈んだ感じになるから、青で書くのがポイントです。


最後に、上野の国立科学博物館に取材に行ったときの記念写真をどうぞ。
取材とは名ばかりで、単なる意識付けが目的です。
毎年、テーマに関連のあるところへ希望者を連れていくことにしています。
部活や夏期講習で忙しい中学生でも、こうやって参加してくれるのだから、有り難いです。


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