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「春日部生物進化研究所」企画書(抜粋)




初めにクラスに提案した文書

・提案の理由
1.前日の準備が終わったとき、早く他のクラスの人に見てもらいたいと、わくわくするほどの展示効果をめざしたい。
2.全員ががんばらなければ完成しない、高度な展示物を作りたい。
3.見る人全員があっと驚くような、今までにはない発表にしたい。
・取り組みについての概要
1.班で仕事を分担するのではなく、その分担を希望する人が集まって、一つの集団として活動する。
2.グループでの取り組みがないときは、積極的に他のグループの手伝いをする。そういうお手伝いがクラスを暖める。
3.夏休み中に、半分の作業を終わらせる。



最終的に決定した企画書

◇テーマ  春日部生物進化研究所
******** 模造紙部門  ************
1.プロローグ 〜 ダーウィンの「種の起源」についての説明(模造紙)
  ・ダーウィンの進化論
     ダーウィンは「自然選択(淘汰)=進化」という考えを、進化のメカニズムとして考えた。
    この考えは現代まで受け継がれているが、それだけですべての進化を語れないことが分かって
    きた。
 ・進化論も「進化」する。
     メンデルは「突然変異説」を考えた。ダーウィンとメンデルの両氏の説を組み合わせて考え
    る「総合説進化論」。
 ・キリンの首はなぜ長い?
     今西錦司はキリンの首が長くなったことについて、驚くべき説を考えた。日本人的な感傷的
    ファンタジーに過ぎない?
2.オスとメス 〜 変化していく環境と、進化していく生命(模造紙)
 ・仲間を増やせ!
           単細胞生物は細胞分裂で自分のクローンを作る。
      環境悪化→互いの身体を合体させると…
              ※暑さに強い身体と寒さに強い身体を合体させて、より強い身体を作るなど。生命誕生
        以来、初めてのセックス。
 ・子孫を残せ!
      ミジンコは細胞分裂で子どもを産む。(無性繁殖)しかも全部がメス。しかし、環境が悪
     化するとメスとオスを産み分ける。すると、他人の子と自分の子がセックス(有性繁殖)に
     よって、新しい遺伝子を持った子孫を産む。いろいろな組み合わせで、たとえ一匹でも悪化
     した環境に耐えられる子孫が残ることを願って…。
 ・より強い子孫をつくれ!
            トドのハーレムのしくみ。それと同じようにハーレムを作る動物の紹介。
3.ヒトも海からやってきた 〜 ヒトの胎児からはるか昔の海をみる
  ・プロローグ
      人の胎児の拡大した絵(夢を見ているような、かわいい写真をもとにして描く)と、この
     コーナーのプロローグとしての説明文。
      「これは人の胎児です。実物は15mm程度のこの胎児は、どんな夢を見ているのでしょ
     う。古代の海に浮かんでいた頃の遠い記憶を思い出しているのかもしれません。」
 ・受精から誕生まで
            そのメカニズムを図で表す。胎児が段々と大きくなっていく様子をイラストと文で紹介す
     る。
 ・羊水は古代の海
      私たちの先祖が故郷の海を捨てて陸上に這い上がるとき、体の中に海を取り込んだ。人体
     の70パーセントは水分であり、それは海と同じ濃度だ。(魚→両生類→陸上生物のイラス
     トと、人体の図)
 ・胎児は語る
            先ほどの受精から誕生までの図をもう一度じっくり見ていただきたい。はじめは魚、そし
     て両生類、爬虫類、そして最後に尾が消えて人間の形になっているではないか!母のおなか
     の中で私たちは40億年の進化の歴史を体験して産まれてきたのだ。

4.フィナーレ 〜  ヒトから人へ

    (担当者が考える。)

***** トンネル制作部門 *********************

  1.入り口制作
     教室を「進化論研究所」と見立てて、来場者をわくわくさせる。
         教室の入り口と、トンネルの入り口の2つがある。
     カベには来場者をその気にさせる、「展示案内」や「研究所の設立目的と生い立ち」などが展
     示してある。
    2.生命の誕生
     薄暗いトンネルの中は、海の中。カベには小さな微生物が海中に漂っている様子が描かれている。
     画用紙には最初の生命が誕生するまでの説明が描かれている。
  3.進化の大爆発
          わずかに隔てられた仕切をくぐると突然、明るい海の中。カベにはたくさんの奇妙な生物が描か
     れている。
          画用紙には、なぜこのような奇妙な生物が一斉に誕生したのかの説明。そして、代表的な生物の
     くわしいイラストと説明。
  4.上陸作戦
     仕切をくぐると、海と陸地が描かれている。海の中では魚たちが泳いでいる。陸上には草木が茂
     り、両生類が上陸している。
          画用紙には、海で産まれた生物がいかにして上陸をしたのかが説明されている。
          三つののぞき窓をのぞくと、生物が上陸するまでの三つの世界が箱模型で表現されている。
    5.恐竜時代
     仕切をくぐると、そこは恐竜の天下。恐竜の陰におびえるように、ほ乳類が生活している。
          画用紙では、なぜ恐竜はこんなに巨大な体を持つに至ったかの説明など、恐竜Q&A?
     のぞき窓をのぞくと、恐竜の様々な生態が箱模型で表現されている。
  6.暗黒の時代
     仕切をくぐると、そこはチューブトンネルゾーン。赤外線センサーが人をキャッチすると、爆音
    とともにライトが点滅する。恐竜謎の絶滅のイメージである。
  7.生き残った者たち
     チューブトンネルをくぐると、そこは明るい世界。荒涼とした中にも、小さな生命の営みが描か
     れている。
     画用紙では、恐竜が絶滅してほ乳類が生き残った理由などの説明。現在の動物の祖先のイラスト
     と説明。(もちろん人間の祖先も)

    8.ヒトから人へ
     縄文時代の風景が描かれている。
     画用紙では、類人猿の生活と、文明の発達の説明。

****** 模型制作部門 *********************

    ◆90×180cmの展示スペースを利用して、模型を作る。

   ティラノザウルスの巨大模型を企画中。



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