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●特別企画●
電子紙芝居(オリジナルアニメーション)のススメ
クラスで、部活で、オリジナルアニメに挑戦してみませんか?
今年の文化祭はこれで決まり!

ステップ1 ストーリーの決定まで

 

全員が1つずつのストーリーを考えます。
といっても、普段お話などを作ったことのない生徒にはなかなか難しい作業です。
そこで、得意な生徒はストーリーの細かなあらすじまで考えさせ、
不得意な生徒には1行だけでもいいから書かせます。

全員のアイデア用紙(企画書)を集め、じっくり検討します。

元はたった1行のアイデアでも、それをまとめる教師の手が加わることで
しっかりとした企画書に仕上がります。

ここで一番大切なことは、どの候補が採択されても良いように、あらかじめ
企画書のレベルを一定水準まで高めておくことです。

「生徒の希望」と「教師の思い」の両立が大切です。
 

 

次に、私が担当した美術部での例を紹介します。

文化祭2005谷原中美術部 オリジナルストーリー候補作品

候補1

人間の子どもとモグラの子どもの友情物語

候補2

「お化けのクリスマス」か「ゴースト・クリスマス」

 ハロウィーンの夜に人間をおどかしてばかりいたお化けだったが、だんだんそればかりの自分に疑問を感じていた。そのときサンタクロースと出会い、クリスマスプレゼントを運ぶ手伝いをする。仲間のお化けも仲間に加わり、悪戦苦闘。クリスマスイブの朝が明け、お化け達は暖かな気持ちでいっぱいになった。来年もまた会おうと約束してさよなら。

候補3

愛犬がある日突然、言葉を話すようになった。言葉を話す犬とその飼い主の心温まる友情物語。

候補4

 心がすさんでいて、悪いことばかり繰り返していた少女が、ふとしたきっかけで出会ったお年寄りとの関わりの中で、優しさを取り戻す感動のストーリー。それまで嫌いだった母親の本心を理解し、うち解け合うことができるようになる。そして、そのお年寄りは母親の実の母(つまり少女の祖母)だったという衝撃のラストシーン。おばあさんとお母さんも感動の再会を果たす。

候補5

 ずうっと昔の、ある世界の話…。国王の命令により秘密の森に入り込んだことにより両親を失った少女が、再び国王の命令で自分自身も森に入ることになった。少女は森の秘密を暴くことができるのか。そして両親を捜し出すことが出来るのか?

候補6

 ずうっと昔の、ある世界の話…。世界大戦が終わり、平和を取り戻した世界は、次第に一つの国となってまとまっていく。そこで、国王を決めることになり、山頂のほこらにあるという秘宝を手にしたものが国王になるということに決まる。そこで土地の権力者はこぞって仲間を集め、誰よりも先に秘宝を手に入れようと山へ急ぐ。また新たな戦争が勃発してしまう。この事態を収拾するためには、一刻も早く誰かが王の座に着かなければならない。そこで立ち上がったのは、名の知れぬ少年であった。子どもならではのアイデアで秘宝にたどり着く、痛快冒険活劇ストーリー。

 

ちょっと解説!

 この年が電子紙芝居に挑戦した初年度です。美術部員は15数名ぐらいでしたが、実際にストーリーの候補を提出できたのは6名でした。(本当は全員提出はしたのですが、とてもここに載せられるものではないという噂も…1年生の男子は殺人事件とかが好きなんですよね…)

 で、投票の結果、トップページでも紹介している候補2の「お化けのクリスマス」に決定!


 

文化祭2006谷原中美術部 オリジナルストーリー候補作品

候補 1

「タイムスリップ」

 屋上で友達とふざけていたら、転落してしまう。気づいたら戦時中の日本だった。

候補 2

「わたしをプロジュース」

 何をやってもうまくできない、そんなつまらない毎日を過ごしてきた主人公(わたし)は、転入生の登場により、少しずつ自信を取り戻していくというお話。

候補 3

「僕の愛犬」

 飼い犬を大切にしていなかった少年は、ある日突然、隣の家に犬を奪われてしまった。よくよく原因を探ってみたところ、それは自分自身に問題があったことに気づく。愛犬との思い出を回想しながら、犬と人間の幸せな関係を考えるお話。

候補 4

「不思議の国のうさぎ」

 不思議の国に住む、不思議ではないうさぎ。退屈な毎日を過ごしていたが、そこに突然現れた人間の少女(アリス)によって、思いがけないハプニングに遭遇する。

候補 5

「お化けのクリスマス第2章」

 第一章から10年の月日が経った。ジェフとマリリンは結婚し子供ができ、もうお化け学校に入学する歳になった。そこには昔の仲間たちそっくりの子供たちも勢揃い。一方、心臓病が治った理奈も結婚し、出産を控えていた。

 

ちょっと解説!

 電子紙芝居の取り組み2年目。最有力候補は、候補5の「お化けのクリスマス第2章か?投票の結果、候補1が僅差で候補5を上回り、今年度は「タイムスリップ」に決定!

 実は、この候補はもともと「タイムスリップして未来か過去に行ってしまう」という設定でした。でも未来に行ってしまうとストーリーがふくらみづらいと考え、戦時中にタイムスリップという設定に変更しました。

 このように、生徒から寄せられた候補は、その後のことも考えて修正したり、アイデアを膨らませたりしてから資料を作成しています。それにより、どの候補が選ばれても大丈夫!←ここの部分が行事を成功させる秘訣ですよ。


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