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合唱祭などに向けてクラスで練習する機会は多いものの、なかなか声が出なかったり、全員がやる気になるまで 大変苦労するものです。学級担任の先生が必ずしも合唱が得意であるというわけでなく、逆に苦手意識を持ってい る方も多いのではないでしょうか。 そこで、生徒が自主的に活動でき、学級担任はそれをサポートするという立場で練習できれば良いと考え、次の ことを提案します。 練習の組織づくり 1 各パートのリーダー(以下、パートリーダーとよぶ)を2名ずつ選出し、練習の準備や運営にあたる。 2 合唱練習の前と後にパートリーダー会を開き、その日の反省と翌日の目標の設定をする。 3 1回歌うごとに、指揮者は具体的な指示や評価を行う。 (そのためにも指揮者はパートリーダー会の代表であるべき。指揮者が出来ない場合はパートリーダーが輪番 制で指揮者の後ろから全体を見ていることでそれに変えられる。) 4 学級担任の出番は、パートリーダー会の運営と、練習中にパートリーダーが困っているときのみとする。 注意点 パートリーダー会とその他の生徒の間に気持ちの壁ができないように、気を配る必要がある。そのためにも、学級担 任はその場の雰囲気でパートリーダーと一緒に指示をだしたり、生徒と一緒の列に入って歌ってみたりというように工 夫する。一番大事なことは、焦らずに集団意識の向上を図ること。 ステージでの並び方 ステージの中央から順に背の順で並ぶことが多いと思いますが、身長が多少ばらついていてもさほど見栄えが悪く なるわけではないので、次の考え方を勧めます。 1 大きな声でがんばっている生徒を、後ろの段に移動させる。 後ろの方から大きな声が聞こえてくると、前の生徒も安心して歌えます。 これを本番の2日前に行ったことで、全体の声量がアップしたという例もあります。 2 パートの境目には、他のパートにつられない歌唱力のある生徒を配置する。 3 大きな声が出る生徒をバランスよく配置する。 選曲のしかた 基本的にはそのクラスのみんなが気に入った曲を選ぶことになりますが、練習に付き合うことになる学級担任もどん どんアドバイスをすべきです。次の考え方を参考にしてみてはいかがでしょう。 1 ポピュラーソングを合唱曲に編曲したものよりも、最初から合唱曲として作曲されたものの方が面白いかも。 2 すぐに歌えてしまう簡単な曲よりも、練習しなければ歌えないぐらいの難しい曲の方が練習していて飽きない。 3 山場がいくつか用意されているような曲をえらぶ。 ※1がクリヤーすれば大抵の場合2、3もついてきます。 |
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